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隠された記憶

Caché 2005年 仏・墺・独・伊 ミヒャエル・ハネケ監督

ご自由に、という拘束。


★★★☆

ストローブ=ユイレ主義というのだろうか。長回しのフィルム(テープ)の無謬性。見る者がみずから解釈するようになるのは、イメージの力というよりは、見る-見せられるという権力関係による。主体(subject)性とは、この場のもとであるのだろう。

長回しのビデオテープと対応させられるのは、D・オートゥイユがホストを務めるTV討論番組。出演者の発言や表情を編集でつなぎ変えるよう指示するシーンがある。モーリス・ベニシューが自らの喉をかき切るのが、ビデオに録画されているような構図で、これが、さきの悪事の報い、として、あとで、まるでジョルジュが殺したように編集されて公表されるかもしれない、なんてことも思った(※)。


「工場の出口」ならぬ「学校の出口」は、何かを読ませようと雄弁にみえる。知的階級の疾しさを告発しているようでもあるし、共有させようとしているようにも見える。偏在性とは、楽な立ち位置とは思う。


自転車の黒人の男性がカッコよかった。M・ベニシューは、役どころは『アモーレス・ペロス』の卑小な反復という感じがしてしまったけれど、なかなか力演だった。ジュリエット・ビノシュもよかった。


※この間テレビで放映されていたけれど、まさに喉を切る瞬間が、規制なのか暗転させられていた。


隠された記憶


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