運命の女
Unfaithful 2002年 米 エイドリアン・ライン監督
D・レインの、台所用洗剤からフランス製香水までの多面性とか。
★★★
フランスで古書を売買しているというポールというキャラクターが、何なんだこいつは、という感じで。彼との官能描写(バスタブのシーンとか)がかなり通俗的に感じられて、喫茶店のシーンでは笑えてしまいもする。プロが甘い仕事をしているわけはなくて、あとで「文脈」に気づくことになるのだけれど、通俗的なのは、むしろ、そういう具合に文脈があるということ自体なのでは、と思う。
冒頭の暴風が……「嵐の予感」などというのとは別の次元で、過剰で、映画している。リチャード・ギアの誠実な演技にショックを受ける。『ソフィーの選択』のラストのピーター・マクニコルに匹敵するいい顔(うまく言えないが、人間として自立している)。
「手伝おうか?」っていうギャグは、何というか成瀬的。自分が気付かないものは他にもあるのだろう。
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