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乱暴者

The Wild One 1953年 米 ラズロ・ベネディク監督

グリースと交通信号。


★★★☆

行儀のよさを隠しきれない映画、といえるのだとは思う(ジャニス・ジョプリンがテレビ司会者の履いている革靴をからかうような)。

ダイナーでの演出が、うまく言えないが大人に感じる(冗談とか、音楽の起こり方とか)。『招かれざる客』で、S・トレイシー夫婦がアイスクリーム屋で騒ぎを起こして車で立ち去るシーン(このシーン自体はあまり好きではない)で、パチパチとおこる拍手とか。

何か大ごとが起きそうな予感。「危機」に対して張られる警戒線。けれど、映画はジョニーとケイティーの恋愛へと軸足を移していく。ここで語られるもの、あるいは、最後まで口に出せなかったこと。それは「反抗者」の代弁などというものではなかった。

共感なり反発なり、言説の次元でのコミットメントを強いられるのではなくて、演出の腰に、頭の中の一部分を預けておける、個人的にはそういう作品の一つ。


乱暴者(あばれもの)


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